ケリング、マリカ・ファーヴルによる新作を発表
国際女性デーは、世界中で女性の権利を祝福し、その重要性を再確認する日です。この特別な日に向けて、ケリングは新たにフランスのアーティスト、マリカ・ファーヴルにアート作品の制作を依頼しました。この作品は、2025年3月8日に披露される予定で、テーマは「#NotJustToday」です。
ケリングは毎年、国際女性デーを祝うために、女性アーティストに作品創作を依頼してきました。このプロジェクトは、女性の地位向上や表現の機会を広めることを目的としています。マリカ・ファーヴルは、グラフィックアートにおいてミニマリズムを追求しつつ、作品に生命を宿すような独自の技法を駆使しています。
マリカ・ファーヴルの作品の特徴
ファーヴルは、作品制作においてストロークや色合いを極力抑え、「本質」を見出すことに力を入れています。彼女のスタイルは、シンプルながらも見ごたえがあり、ポジティブとネガティブの空間が絶妙に組み合わさることで、見る人に深いメッセージを伝えます。
今回の作品では、特にインディゴブルーが使われ、「女性たちの連帯」をテーマにした内容となっています。彼女は、視線を交わし合う女性たちの姿を描き、彼女たちの間に生まれる対話を表現しています。また、作品の最後には白いハトが描かれており、これは女性の権利獲得の過程での平和の象徴です。
ファーヴルはこの作品について、「2025年の国際女性デーを盛り上げることが大切です。私たちは長い道のりを歩んできたにもかかわらず、男女平等が実現されたとは言えません。今日は女性を祝福する日であり、私たちの強さや連帯感を再確認する日です。」と語っています。
ケリングの取り組み
ケリングは、女性の地位向上に向けた様々な取り組みを行っています。「女性の活躍支援」という社内ポリシーや、文化・芸術における女性を応援する「ウーマン・イン・モーション」プログラム、さらには「ケリング・ファウンデーション」による女性と子供に対する暴力の撲滅に向けた活動などがその例です。これらはすべて、日常的に女性支援の必要性を訴える「#NotJustToday」にも繋がっています。
近年、このプロジェクトには数多くの著名な女性アーティストが参加しています。これまでにソレダッド・ブラヴィやシャルロット・ル・ボン、ルー・ドワイヨンなどが名を連ねており、彼女たちの作品も高く評価されています。
マリカ・ファーヴルのプロフィール
1982年にフランスで生まれたマリカ・ファーヴルは、パリのÉcole Nationale Supérieure des Arts Appliqués et des Métiers d'Art(ENSAAMA)を卒業後、2004年にロンドンへと移り、イラストレーターとしてのキャリアをスタートさせました。現在はバルセロナを拠点に活動し、さまざまなメディアでその作品を発表しています。
ケリングについて
ケリングは、ファッション、レザーグッズ、ジュエリーを扱うグローバルなラグジュアリーグループで、傘下にはグッチやサンローラン、ボッテガ・ヴェネタなど名立たるブランドが揃っています。クリエイティビティを重視し、サステナブルで責任ある未来に向けて、各ブランドが独自の表現をできるようサポートする姿勢が特徴です。彼らのスローガン「イマジネーションをその先へ」には、その理念が反映されています。
今回のマリカ・ファーヴルによる作品は、ケリングが提唱する女性の権利促進活動の一環であり、ただ単に作品を楽しむだけでなく、観る者に深いメッセージを投げかけるものとなるでしょう。