新たなファッションの形、海洋プラスチックを活用したコレクション
URBAN RESEARCHと一般社団法人FISHERMAN JAPANによる新しいコレクションが、2025年6月11日にリリースされる。これは、廃漁網や海洋プラスチックを材料に使用した持続可能なファッションの試みであり、ブランドが目指す「日本の地域はおもしろい」というコンセプトの下で実現したものだ。具体的には、宮城県気仙沼市で回収された漁網由来の繊維を用いた商品が登場し、環境問題に対する意識の高まりを反映したプロダクトを提案する。
JAPAN MADE PROJECTとFISHERMAN JAPANのコラボレーション
株式会社アーバンリサーチは、「JAPAN MADE PROJECT」を通じて、地域の魅力や課題に向き合っている。このプロジェクトでは、「新3K=カッコいい、稼げる、革新的」というFISHERMAN JAPANの理念に共鳴し、ファッションを通じた地域活性化を図っている。2015年からの取り組みの中で、同ブランドは漁師ウェアを初めてプロデュースし、業界内で新たなスタイルを創出してきた。
未来の水産業を見据えた商品開発
今回のコレクションは、界隈の環境問題に目を向けるもので、地球温暖化や海洋ごみによって脅かされる水産業の持続可能性を考慮している。特に、漁業と海の環境の調和が重要で、FISHERMAN JAPANと連携して、その解決策を模索している。これらの商品は、海洋プラスチックを資源として活用する「amu株式会社」と「株式会社REMARE」との協力によって実現した。
環境に配慮したラインアップ
- - amuca®︎ Nylon Jacket ¥49,500(税込)
- - amuca®︎ Nylon Easy Pants ¥38,500(税込)
- - amuca®︎ Nylon Bag ¥9,350(税込)
これらの製品は、全体の49%に宮城県気仙沼市で回収された漁網由来の繊維を使用しており、国内製品の質の高さも兼ね備えたラインナップとなっています。また、amuca®︎という独自の素材は、漁具由来でありながら極めて高い純度を誇り、バージン素材と同等の品質を誇る。
社会貢献を意識した新しいバッグ
特に注目すべきは、amuca®︎ Nylon Bagだ。このエコバッグは、ただの環境配慮型商品ではなく、ユーザーが環境に貢献する行動を可視化することができる巧妙なデザインになっている。NFC内蔵のタグをスキャンすることで、使用するたびにその行動が記録され、アプリ上で社会貢献を実感できる新たな形のバッグだ。
文化を融合させたキーチャーム
商品化されたキーチャームも面白い。FISHERMAN JAPANとURBAN RESEARCHのコラボによるこのアイテムは、海に由来する廃棄物から作られたもので、湯呑みや大漁旗をモチーフにしている。これらは、新たな視野からの環境保護を促進するためにデザインされている。
発売情報と今後の展開
これらの商品は、2025年6月11日(火)に、URBAN RESEARCH EXPO2025 STORE(大阪市此花区)で販売される。また、今後の展開として、このプロトタイプをもとに量産体制を取り入れていく計画があり、持続可能な水産業の実現に向けた寄与を目指している。
このコレクションは、ただのファッションの枠を超えて、日本の未来に向けた新しい提案であり、消費者にも地域への意識を促す商品として注目を集めている。私たちの選択が海を守り、未来を築く手助けにつながっていくことが期待される。
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