秘密計算ガイド
2025-03-26 11:15:15

データの安全運用に向けた秘密計算ガイドラインの中間報告

秘密計算を用いたデータ利活用実践のためのガイドライン



近年、データの安全な管理と利活用が求められており、その中で登場したのが「秘密計算」という技術です。この技術は、高度な暗号理論を基にしたもので、データを暗号化したままさまざまな処理を行うことができます。2025年3月26日、NTTコミュニケーションズ株式会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所、野村総合研究所、および関連企業は、秘密計算を利用するための指針として「秘密計算を用いたデータ利活用実践のためのガイドライン」の中間報告を発表しました。

1. 背景



秘密計算は、データの保護性を高めるための重要な技術として評価されています。特に、複数の組織が共同でデータを扱う際に、プライバシーを保護しつつ必要な情報を活用できる点で大きな期待が寄せられています。これは, 内閣府が推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の一環として、プライバシーを守りながらのデータ解析手法として注目されています。

本ガイドラインは、秘密計算を利用するプロジェクトを立ち上げたい利用者に向けて詳細な指針を提供します。特に、プロジェクトがセキュアに実施されているかどうかの確認方法や、実際のプロジェクト例についても触れています。

2. ガイドラインの構成



本ガイドラインは、以下の3つのセクションから構成されています:

概説編



この部分では、秘密計算の基本概念や、プライバシー強化技術﹙PETs﹚における位置付け、具体的なユースケースを紹介し、全てのステークホルダーに必要な知識を提供します。

プロジェクト実現プロセス編



このセクションは、秘密計算プロジェクトの責任者やマネージャーを対象にしており、パーソナルデータを安全に共有・利活用するための具体的なプロセスや体制について解説しています。また、国内外の実際の事例も紹介され、具体的なイメージを掴むことができます。

データ管理とセキュリティ編



秘密計算システムの提供者やセキュリティ評価を行いたい方々に向けて、セキュアなデータ管理のための指針を解説しています。具体的には、データを適切に守るための方法や注意点が説明されています。

3. 今後の展開



今後は、報告書に寄せられた意見をもとにガイドラインの素案を2025年度中に作成し、皆様に公開する予定です。本研究は、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムによって進められており、多くのステークホルダーの参画が期待されています。

本ガイドラインの中間報告に関する詳細は以下から無料でダウンロード可能です。


データの利活用が進む中で、秘密計算技術が持つポテンシャルを引き出すために、積極的な活用が求められています。


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会社情報

会社名
NTTコミュニケーションズ株式会社 国立研究開発法人産業技術総合研究所 株式会社野村総合研究所 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社
住所
電話番号

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