VR体験で学ぶ水処理の重要性
2025年5月8日、栃木県の壬生町にある水処理施設で、小学生たちの特別な社会科見学が行われました。この取り組みは、水ing株式会社のグループ会社である水ingAM株式会社が主導し、地域の未来を担う子供たちに下水処理の工程を知ってもらうために実施されました。
背景と目的
壬生町水処理センターでは、地域の小学生が毎年社会科見学を行なっています。このプログラムは、生活排水がどのように浄化され、河川に放流されるのかを学ぶ機会を提供し、子供たちが地域の環境について考えるきっかけを作ることを目的としています。この日、壬生町立安塚小学校からは4年生の31名が見学に参加しました。
当社の社員は、下水処理の工程や施設の機能を説明し、地域の教育に貢献する姿勢を示しました。また、現場の技術や業務について知識を深めてもらうため、体験型の学びを重視しています。
デジタル技術の活用
今回の見学では、VR(仮想現実)技術が導入され、通常は立ち入ることができない場所を安全に体験できるようになっていました。VRを利用することで、子供たちは水処理操作の臨場感を味わうことができ、より深い理解を得ることができるのです。
特に、移動を伴わないため、時間と費用の節約ができるのも大きな利点です。安全性を考慮し、今回はヘッドマウントディスプレイではなく、ディスプレイ画面に映像を表示する形式で体験しました。この工夫によって、全員が安心して楽しむことができました。
当日の様子
見学当日、子供たちはVR体験に興味深々で、操作を待ちわびる様子が見られました。社員の説明をしっかりと聞き、自分の順番が終わった後にはワークシートにメモを取り、授業内容をしっかりと記録していました。これに加えて、顕微鏡を用いた微生物観察や水質実験、施設内の見学も行われ、子供たちは下水道や水処理の重要性について真剣に学びました。
「水はどのくらいの時間できれいになるのか?」、「エアレーションタンクにはどれくらいの微生物がいるの?」といった質問も投げかけられ、彼らの好奇心が刺激されている様子が印象的でした。
今後の展望
水ingAM株式会社は、今後も次世代を担う子供たちの学びに貢献していく方針です。地域へ向けた教育活動を通じて、社会の持続的な発展に寄与していくことを誓っています。
水ingグループは「水」を通じて社会に貢献し、より良い水環境を提供するために日々努力をしています。皆が安全で安心して暮らせる環境を実現するために、今後も様々な取り組みを続けていきます。