信じる力の重要性
2025-07-02 10:45:24

難聴の社会起業家が語る、信じる力の重要性とは?

難聴の社会起業家が語る、信じる力の重要性とは?



2025年6月29日、大阪の関西万博にて開催された国際イベントには、オーストラリアの非営利団体「シェパードセンター」が主催する意義深い行事がありました。このイベントには、医学、教育、そして社会福祉の専門家たちが集まり、難聴のある子どもたちとその家族に向けた支援の在り方について話し合いました。特に、日本から参加した池田優里氏は、自らが難聴者であることを背景に、非常に感動的なスピーチを行いました。

池田氏は、一般社団法人「Bridge Heart」の代表を務めており、難聴の子どもたちとその家族に向けたプラットフォームを提供しています。「Keep believing. Keep chasing your dreams.」という彼女のメッセージは、聴衆の心に響きました。このスピーチは10分間にわたるもので、彼女自身の経験をもとに、信じる力(believing)の重要性を訴えました。特に、「想いを持ち続けること、自分の可能性を信じ続けること」を強調しました。

イベントには、オーストラリアと日本を含む世界中から多様な専門家が参加し、国境を越えた交流が行われました。池田氏のスピーチの後には、シェパードセンターのCEOアリーシャ・デイビス博士をはじめ、オーストラリア大使館の関係者やオーディエンスから「Wonderful!」や「Inspiring!」といった称賛の声が上がり、会場はあたたかな拍手に包まれました。

続いて行われたパネルディスカッションでは、シェパードセンターのCEOや医師、難聴児の保護者たちが登壇し、「早期介入および家族中心のサポートが難聴児の言語獲得に与える影響」をテーマに意見を交わしました。これにより、国を超えた共通の課題とその解決の可能性が明らかにされました。このイベントの記録は、東京工科大学によってドキュメンタリー映像に収められ、2025年9月ごろに公開される予定です。

池田氏の人生は、生まれつき難聴であるという背景からスタートしました。1歳の時に右耳、12歳で左耳に人工内耳を装用しましたが、言葉を獲得するにはたくさんの時間がかかりました。その中で、家族や主治医、同じような境遇にある友人たちとのつながりが、彼女を支えたのです。

スピーチの最後には、こんな言葉がありました。「Together, let's build bridges to a future where every dream is within reach. Keep believing and let your passion light the way.」これは、難聴の子どもたちやその家族が未来へ向かって羽ばたくための希望のメッセージです。

池田氏が代表を務める「Bridge Heart」は、障害者が自分の未来を描けるようサポートする取り組みです。「障害があるから選択肢が狭まるのではなく、実は広がる社会をつくりたい」という彼女のビジョンは、このような国際的な舞台で発信されることによって、より多くの人々に届くことでしょう。今後の活動にも大いに期待したいものです。


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会社情報

会社名
一般社団法人Bridge Heart
住所
大阪府大阪市中央区南本町 2-1-1本町サザンビルTDフロア 1F
電話番号

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