知的障害者のための未来を見据えた学びの場を愛知で開催

知的障害のある方々の学びの未来

知的障害のある人々が直面する最大の課題の一つは、18歳で特別支援学校を卒業した後の「学びの場」の不足です。全国的に見ても、この年齢で教育の機会が途切れてしまう現状は多くの家族にとって大きな不安材料となっています。発達がゆっくりな方々にとって、卒業と同時に学びの機会が奪われることは、自立や社会参加への道を閉ざすことにもつながります。このような問題は当事者だけでなく、支援者や社会全体が共同で解決を図るべき重要なテーマです。

みらいカレッジの取り組み

この課題に立ち向かうべく、「一般社団法人未来への架け橋」は、知的障害を持つ青年たちが仲間と共に成長できる場として「みらいカレッジ」を福岡、静岡、千葉で展開しています。この施設では、日常生活に役立つスキルを学ぶプログラムや地域企業での就労体験、趣味を共有する余暇活動を通じて、様々な面での“学び”を提供しています。

加えて、重度の障害を持つ方々も対象にした生涯学習コースの開設を進めており、「学び×働く×つながる」を基軸とした活動を展開しています。これにより、地域で誰もが安心して暮らせるインクルーシブな社会の構築を目指しています。

講演会の概要

愛知県半田市で開催されるこの講演会は、「愛知に学びの場を拡げる会」という保護者や支援者の有志による団体が主催します。この会は、地域における「学びの選択肢」を考える貴重な機会として、多くの参加者を迎えることを目指しています。すでに約90名の参加申込があり、定員は150名とされているため、関心のある方は早めの申し込みが推奨されています。

開催情報

- 日時: 2025年7月13日（日）14:00〜16:00（開場13:30）
- 会場: 瀧上工業雁宿ホール講堂（福祉文化会館）
- 登壇者: 長谷川正人（一般社団法人未来への架け橋代表理事）
- 講演タイトル: 『学びが拓く未来』〜新たな選択肢の「みらいカレッジ」〜
- 参加費: 無料
- 主催: 愛知に学びの場を拡げる会
- 連絡先: [email protected]

講演者の紹介

長谷川正人氏は、福岡県内の障害者施設での勤務経験を持ち、31歳で社会福祉法人を創立しました。特に、知的障害をもつ娘の進路に問題を抱えたことが契機となり、52歳で福岡に「福祉型カレッジ」を設立。以来、知的障害者が卒業後も継続して学ぶ環境の整備に尽力してきました。

57歳の時には会社を設立し、関東にも学びの場を広がるよう努力。その結果、2024年には「一般社団法人未来への架け橋」を設立し、重度障害者も受け入れる「みらいカレッジ」を福岡、静岡、千葉に運営し、持続的な成長を促進しています。

長谷川氏は誰もが個性を尊重され、自分のペースで学びつつ、笑顔で生活できる社会を実現するために、日々情熱を注いでいます。

一般社団法人未来への架け橋の活動と「みらいカレッジ」の詳細は、公式サイトをご覧ください。

メディア関係者の皆様へ

この講演会や「みらいカレッジ」の取り組みに関する取材・掲載を大歓迎します。現場の様子や登壇者インタビュー、参加者・保護者の声など、必要に応じて取材対応や資料提供も可能です。興味のある方は、ぜひお気軽に下記までお問い合わせください。

一般社団法人未来への架け橋
電話: 0120-861-821
メール: [email protected]
公式ウェブサイト