新たなる挑戦
サントリーグローバルイノベーションセンターと国立大学法人東北大学が、画期的な共同研究所『水と健康』を設立しました。この研究所は、2025年4月1日から、宮城県仙台市にある東北大学星陵キャンパス内に位置し、水が人の健康にもたらす影響を究明することを目的としています。事業の発表によれば、水は人体の約60%を占め、生命活動において重要な役割を果たしています。私たちの体温調節や栄養素の輸送、老廃物の排出など、さまざまな機能に関わる水についての研究が本格的に行われることになります。
共同研究の必要性
現代社会では、水の重要性が認識されつつありますが、具体的な摂取量やその健康への影響についてはまだ多くの未知が残されています。サントリーは「水と生きる」との価値観のもと、水に関連する研究を広く展開しています。特に欧米では、水も栄養素の一部と考えられ、摂取量に基づくガイドラインが策定されていますが、日本においてはその基準がまだ不十分であると言われています。このような背景から、今回の共同研究が実現しました。
研究の進め方
新設される『水と健康』共創研究所では、さまざまな学問の融合が図られます。東北大学の医工学研究科が持つ医学と工学の知見と、サントリーの水代謝に関する最先端の研究を結集し、新たな学術的知見の創出を目指します。河島洋特任教授が運営総括責任者を務め、山田陽介教授が支援責任者として活動を進めていきます。
研究内容
共同研究の具体的な取り組み内容としては、以下のような点が挙げられます:
- - 食事摂取基準において水摂取の目安量を設定するための基礎データ集め
- - 水の摂取状況と体内代謝との関連性を探る研究
- - 水の摂取が健康に及ぼす影響の解明
この研究を通じて、健康増進及び豊かな生活の実現に寄与することが期待されています。
共同研究の意義
今回の共同研究所の開設は、大学と企業が手を組む新たな試みといえるでしょう。大学の豊富な知見と企業の資源を活用することによって、今後の「水と健康」に関する研究は大きく進展する可能性を秘めています。また、これにより、さまざまな人々が水の重要性を再認識するきっかけともなるでしょう。
最後に
本プロジェクトは2025年から2028年までの3年間の予定で行われ、その後の長期的な影響にも期待が寄せられています。サントリーと東北大学が提携して進めるこの研究所が、どのような新しい知見をもたらすのか、今後の進捗を見守りたいと思います。