昭和100年特別企画について
博報堂100年生活者研究所が昭和の日に合わせて実施した意識調査の結果が明らかになりました。この研究では、20代から80代の男女2,800名を対象に、過去100年間の日本人の幸福度や価値観について評価を行いました。特に2025年には昭和が始まってから100年を迎えることから、この調査は意味深いものとなりました。
幸福度の推移
調査結果によると、日本人の推定幸福度は1940年代に最も低く、その後1980年代にピークを迎えた6.2点という評価がされました。この時期はバブル景気による経済的な豊かさが重なり、多くの人々が幸福を実感していたことがうかがえます。しかし、その後は下降傾向にあり、2020年代には再び3.97点に下がったとされています。このトレンドは2040年代にも続くと予測されています。
価値観の変化
日本人が重視していた価値観も、時代と共に変化しています。2000年代までは「家族とのつながり」「仕事」「経済的な安定」が主な価値観でしたが、2020年代に入ると「多様性」「自分らしさ」「柔軟な働き方」など、新しい価値観が台頭してきました。
この変化は、コロナ禍の影響で働き方や人生観が見直された結果とも言え、今後の日本人にとっての重要なテーマとなるでしょう。
特別企画の内容
今回の調査結果を反映した「昭和100年幸福度年表」が制作され、東京都豊島区のカフェ「Sei-katsu-sha Cafe かたりば」にて展示されています。この年表では、100年間にわたる日本人の幸福度や価値観の変遷を振り返りながら、人生100年時代における幸せについて考えられています。
展示内容には、AIが予測した100年後の日本社会の映像や、写真家エドワード・ホール氏によるポートレート作品も含まれ、特に注目されています。また、特別企画として「しあわせの昭和プリンパフェ」の提供も開始され、来店者は美味しいデザートを楽しみながら過去と未来の幸福について考えることができます。
博報堂100年生活者研究所の理念
博報堂100年生活者研究所は、「長くなる人生を、前向きに生きていく人を増やす」という理念のもと、前向きな社会作りに貢献することを目指しています。同研究所の設立は2023年で、巣鴨にあるカフェが活動の拠点です。ここでは多様な価値観を持つ客との対話を通じて、実際の生活に即した研究を行っています。
この特別企画は2025年4月23日から6月27日まで開催される予定です。多くの人々に親しまれる場として、日本の過去と未来の幸福を見つめ直す機会となるでしょう。
ぜひ足を運び、新たな幸福の形を感じてください。