愛媛県松山市に新たな無人簡宿民泊施設が開設
ウェルネス産業を推進する株式会社hacomono(本社:東京都渋谷区)は、松山市を拠点とする三福ホールディングスと協力し、このほど無人簡宿民泊施設を愛媛県松山市に開設しました。これは、四国を訪れる遍路客を対象としています。
無人簡宿民泊施設の特徴
この新しい宿泊施設は、地域に点在する空き家を利用し、無人で運営可能な設計になっています。特に、法律によって営業日数が有限である新法民泊施設とは異なり、簡宿においては年間を通じて事業を運営することができ、高収益モデルが期待されています。
近年、四国では欧米からの観光客が増え、「巡礼旅」という新しい潮流がもたらされています。しかし、宿泊施設の不足が深刻で、外国人の遍路客が宿を得られずにいる現実も指摘されています。この課題に対処するため、hacomonoと三福ホールディングスは無人簡宿民泊施設を設立する運びとなりました。
デジタル技術の活用
この施設では、最新のデジタル技術を用いて、チェックインからチェックアウトまでを自動化。フロント業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)も進め、運営のコストを削減し、より効率的な運営を実現しました。この取り組みによって、訪日外国人遍路客が安心して宿泊できる環境が整っています。
地域の文化と活性化
松山市の久谷町は、四国霊場第46番札所・浄瑠璃寺や第47番札所・八坂寺の近くにあり、地域の伝統文化である「お接待」も色濃く息づいています。この新施設の開設は、地域の文化背景とも結びつき、地元の活性化にも寄与することが期待されています。
イベントの開催
さらに、愛媛県では空き家を活用した新たなビジネスの立ち上げについてのセミナーも実施されます。参加者には、実際に空き家を利用した成功事例が紹介され、地域の魅力やデジタル技術による創生活動が共有されます。
- - 日程:2025年3月5日(水)
- - 時間:19:00 - 21:00(交流会含む)
- - 会場:株式会社hacomono 本社(東京都渋谷区)
- - 参加費:無料
- - 申込リンク:こちら
トライアングルエヒメプロジェクト
この取り組みは「トライアングルエヒメ」と呼ばれる愛媛県のデジタル実装加速化プロジェクトに採択されており、欧米からの観光客向けの宿泊環境の整備を促進しています。デジタル化によって、複数の物件を一人のオーナーが管理できる体制が築かれ、高い収益性が見込まれています。
hacomonoは長い実績を持ち、外国人遍路客向けの宿泊選択肢を広げ、地域文化の体験機会を生み出します。これにより、愛媛における観光産業の新たな可能性を引き出し、地域社会の活性化に貢献していきます。
さらに、hacomonoの提供するクラウドサービスは、リアル店舗の運営を効率化し、安定した運営環境を提供します。すでに8,000店舗以上が導入しており、その成果が期待されています。
今回の無人簡宿民泊施設の開設は、地域の観光需要に応える新たなソリューションとして注目されています。利用者が安心してその地の文化を楽しめる環境を整えることで、愛媛県内でのさらなる観光促進が図られています。