労災リスクを減少させるための新講座
一般社団法人教育コミュニケーション協会は、2025年6月28日から「労災リスクを減らす ”真の働きがい創造講座”」を開始します。この講座は現代の企業が抱える重要な課題に立ち向かうもので、特に労災死傷者数や精神的障害に特化したものです。実施の背景には、過去最多となった労災死傷者数があり、労働環境の改善が急務とされています。
現在の労働環境の現実
2023年の厚生労働省の発表によると、労働災害による休業者数は過去最多を記録し、特に精神障害が関連する労災請求件数も増加しています。この状況は、表面的な働きやすさが実際の「働きがい」を十分に満たしていないことを示しています。リモートワークの普及により、仕事と私生活の境界が曖昧になり、「見えない残業」や「ストレス」が蓄積していることが要因と考えられます。
実際、リモートワークによりコミュニケーションの質が低下し、社員が孤立感を抱くことが増えています。その結果、社員の働く意欲が低下し、離職リスクも高まっています。このような状況は、企業にとっても大きな損失となるのです。そこで、教育コミュニケーション協会は、講座を通じて「コミュニケーションの質」を向上させる必要性を強調しています。
講座の目的と内容
「真の働きがい創造講座」では、以下のような目的でプログラムが構成されています。
1.
共通言語の確立:労災の本質を理解し、職場全体で共通の認識を持つことが重要です。これにより、労働環境の改善に向けた具体的な対策が講じやすくなります。
2.
本音を引き出す対話術:社員同士でオープンなコミュニケーションを促進し、ストレスの早期察知と未然防止が促されます。
3.
評価の仕組みの構築:リモートワーク環境においても成果を正しく評価し、フィードバックを与える体制を整えることで、社員の意欲を高めます。
4.
心理的安全性の確保:社員が安心して意見を述べられる空間を創出し、業務に集中できる環境作りを目指します。
これをもって、労災リスクを効果的に減少させるだけでなく、持続可能な企業成長にも寄与することが期待されます。
まとめ
最終的には、この講座で得た知識や技術を通じて、より安全で働きがいのある職場環境が実現されることが目指されます。教育コミュニケーション協会が提供するこのオンライン講座は、企業の管理職や人事担当者、チームリーダーを対象とし、オンラインまたは一部のリアル会場で開催されることが予定されています。詳細は協会の公式サイトで確認することが可能です。社員一人ひとりが働きがいを感じながら健康であることは、企業の長期的な成功に繋がるのです。