古紙を利用した名刺製作とエコノベルティの取り組み
山陽製紙株式会社(本社:大阪府泉南市)は、コクヨグループのEコマース部門であるカウネットと連携し、古紙をリサイクルした名刺の制作を開始しました。今回の協力は、古紙再生を通じた循環型社会の実現を目指したものです。
環境に配慮した取り組みの背景
山陽製紙は創業以来、廃棄物の有効利用を重視し、環境負荷の低減に努めてきました。特に、2005年には和歌山県で製造副産物として発生する梅の種を利用した再生紙を開発し、循環型社会への貢献を目指しています。近年では、カウネットが提供する紙資源リサイクルサービス「カウネットLoopa」を活用し、名刺用の古紙を再利用するプロジェクトに参加しました。
名刺制作の具体的なプロセス
2025年1月、カウネットは古紙から回収した607kgの使用済みコピー用紙を元に、コクヨグループ社員用の名刺を製造しました。この名刺は、古紙配合率50%のコンセプトで、リサイクルされた素材が新たな形として生まれ変わることを示しています。名刺の制作過程では、環境負荷を抑えつつ、品質の高い名刺を提供することが目指されています。
エコノベルティの展開
名刺を作成する過程で発生した端材は、さらにエコノベルティの材料として活用されます。カウネットのリサイクルサービス「Loopla」は、名刺用紙の端材を利用してボールペンやシャープペンの製造を開始し、2025年3月からコクヨ東京ショールームの来場者に記念品として提供する予定です。これにより、使用済み素材が無駄なく利用され、持続可能な商品が生まれています。
持続可能な社会に向けた今後の展望
山陽製紙とカウネットの協力によるこの新しい取り組みは、企業間の資源循環の重要性を示すものです。今後も両社はさらなる連携を深め、エコノベルティの開発やリサイクルの拡大を進めるとともに、持続可能な社会の実現に向けた努力を続ける方針です。資源の有効利用と環境への配慮を大切にし、次世代に継承できるサステナブルな社会を築いていくことが求められています。
さらに、山陽製紙は製造工程でも環境に配慮した取り組みを行い、再生可能エネルギーの活用や排水処理の工夫などを進め、健全な環境の保全にも注力しています。
このように、リサイクル資源を最大限に活用することで、企業の持続可能な成長だけでなく、地球環境への負荷を軽減する取り組みが広がっています。私たちもこの流れに注目し、積極的に参加していきたいものです。