セレンディップ・ホールディングス、サーテックカリヤの株式取得で新たな成長戦略を推進

セレンディップ・ホールディングスの新たな戦略的動き

名古屋市に本社を置くセレンディップ・ホールディングス株式会社が、2025年5月13日に取締役会で決議した内容として、株式会社サーテックカリヤの株式を取得し、子会社化することが確認されました。これにより、同社は国内外の製造業における影響力を強化し、さらなる成長を目指します。

サーテックカリヤとは？

サーテックカリヤは、愛知県刈谷市に本社を構える、金属表面処理技術のリーディングカンパニーです。近年、自動車部品の高機能化が求められる中で、同社は耐熱や耐摩耗の機能を付加する多数の実績を持っています。創業から75年の歴史を経て、同社は安定した顧客基盤を持ち、特に自動車業界においてその存在感を強めています。

その売上高は100億円を超え、国内の表面処理業界では前例のない実績を誇ります。具体的には、無電解ニッケルや多様なめっき加工技術を駆使し、日本国内及び海外に展開する生産拠点から、製品を安定的に供給できる体制を整えてきました。

セレンディップの成長戦略

セレンディップ・ホールディングスは、中期経営計画「セレンディップ・チャレンジ500」を掲げ、2027年3月期には連結売上高500億円を目指すという目標を持っています。サーテックカリヤを子会社化することにより、以下の5つのシナジーを期待しています。

1. 拡販戦略の強化: 車載電装メーカーや自動車メーカーへの新たな販路確保に向け、既存の関係を活かした流通ネットワークを強化。
2. 海外市場への進出: 海外自動車メーカーとの新たな取引開拓を目指し、多角的なアプローチを実施。
3. 技術統合: 金属加工から表面処理までのパッケージ提案を進め、顧客ニーズに応える提案力を強化。
4. 生産拠点の拡充: M&Aを含む事業投資を通じ、自社の製造能力をさらに向上。
5. 生産性の向上: 自動化や省人化の推進により、製造現場の効率を高める。