金沢大学とNTT西日本が連携協定を締結
2025年1月23日、金沢大学能登里山里海未来創造センターとNTT西日本北陸支店が「令和6年能登半島地震・奥能登豪雨からの創造的復興に向けた連携協定」を締結しました。この協定は、2024年に発生した自然災害からの復旧・復興を目的としており、双方の専門知識およびリソースを活用することを目指しています。
災害の影響と復興の必要性
今年1月に発生した「令和6年能登半島地震」により、地域は甚大な被害を受けました。最大震度7を記録したこの地震は、住民の生活基盤である道路やインフラに深刻な影響を及ぼし、さらなる復旧が求められています。また、9月には「令和6年奥能登豪雨」が発生し、河川の氾濫や土砂崩れが新たな課題となりました。今なお、被災地域では倒壊した建物や損壊した道路が放置され、復興が急がれています。
金沢大学は、地域の教育、医療、文化、産業の復興に取り組むため、「能登里山里海未来創造センター」を設立し、教職員や学生によるボランティア活動や、カウンセリングなど多面的な支援を行っています。また、NTT西日本北陸支店は、震災後すぐに現地へ支援者を派遣し、通信サービスの復旧に尽力しました。現状では、仮設住宅への訪問や相談会を通じた支援活動も行っています。
協定の目的と内容
この協定の主な目的は、創造的復興に向けた具体的な取り組みを拡大し、迅速に進めることです。協定には以下の主要な内容が含まれています。
- - ICTを活用した「コミュニティ拠点機能拡充」「教育支援」「なりわい再建」など
- - 高等教育機関の研究・教育活動の促進
- - その他、必要と認められる事項
双方は、各自の役割を明確にし、金沢大学はサテライト拠点の確立や教育活動を推進する役割を担います。一方で、NTT西日本は地域の創造的復興のための新しいソリューションを見出す役割を果たします。
今後の展望と取り組み
本協定締結後は、継続的な意見交換や具体的な活動の検討が進められます。輪島市内にNTT輪島ビルを拠点とし、地域課題の解決に向けての取り組みが計画されています。地域住民との関わりを深め、安心して暮らせる社会の構築に貢献することが期待されています。
このように、金沢大学とNTT西日本北陸支店は連携し、地域の復興を進める新たな歩みを始めています。災害からの復活に向けて、共に力を合わせて進んでいく姿勢が、地域の希望を育てることに繋がるでしょう。