自宅で楽しく運動できる「Smileパラスポ」の取り組み

自宅で楽しむスポーツ「Smileパラスポ」

東京都では、障害のある人々が自宅や日常的に訪れる施設で気軽に運動を楽しめるよう、バーチャルスポーツを活用した取り組みを行っています。このプロジェクトの名は「Smileパラスポ（スマイルパラスポ）」で、障害特性に合わせたスポーツの楽しみ方を解説する動画やパンフレットも作成しました。

1. 事業の背景と目的

調査によると、東京都内の障害者の中で、スポーツや運動に対して「関心がない」「やりたいけれどできない」と感じている人が半数以上に上ります。この現状を改善するためには、運動に関心を持たない方や「できない」という気持ちを抱く方に対してのアプローチが重要です。

そこで、家庭用ゲームによる「バーチャルスポーツ」が注目されました。自宅や慣れ親しんだ場所で実施できるため、外出に制約のある方でもスポーツの楽しさを身近に感じることができるのです。バーチャルスポーツを通じて、障害者のスポーツ実施を促進することを狙いとしています。

2. これまでの進捗

今年度、本事業では障害福祉サービス事業所や特例子会社など、複数の施設において、障害のある方々にバーチャルスポーツを体験してもらいました。そこで得られた知見や事例を集め、分析し、「Smileパラスポ～見つけよう、私らしいスポーツStyle～」に反映させました。

3. 解説動画とパンフレットの内容

この取り組みには、以下のような特徴があります：

- 障害特性に合わせた提案：自宅や利用施設で楽しめるバーチャルスポーツを、障害種別ごとにおすすめの種目やプレイ方法を紹介

- 当事者の体験談：スポーツや運動に不安を感じている方々を励ますため、実際に体験した当事者の声を通じて、バーチャルスポーツの手軽さと効用を伝えます。

- 福祉施設向けのガイド：関係者が実施しやすいように、福祉施設や企業からの視点を取り入れ、導入のメリットやポイントを解説する「事業所編」を提供

- 短い概要の提示：プロジェクトの概要を簡潔にまとめたショート動画や概要版リーフレットも用意されています。

4. 情報の発信方法

解説動画およびパンフレット（PDFファイル）は、本日から東京都のスポーツ情報サイト「スポーツTOKYOインフォメーション」に掲載されています。より詳しい情報や資料は、こちらからアクセスし、確認してください。

この「Smileパラスポ」の取り組みを通じて、障害を持つ方々が自らのペースで楽しむことができるスポーツ環境を整えることが、今後の体育活動の普及につながることを期待します。