次世代蓄電池システムが広島の地で製造・販売開始
広島県廿日市市に位置する大野にて、株式会社QDPowerと株式会社サンエス、ソリッドバッテリー株式会社の3社が共同で、系統用の大容量高性能蓄電池システムの製造を開始しました。このプロジェクトは、本年7月から工場の操業をスタートし、8月から販売を開始する予定です。
環境問題への取り組み
私たちの社会は、二酸化炭素の大量排出によってもたらされる環境問題に直面しています。地球温暖化や異常気象が進行する中、無駄のないエネルギー活用が求められています。この新しい蓄電池システムは、環境負荷を軽減し、私たちの生活に不可欠な電気エネルギーを安全に供給する技術として注目されています。
新技術の特徴
この蓄電池システムは、従来のものと比べて圧倒的に低い内部抵抗を持ち、大幅な充放電エネルギーロスの削減を実現しています。また、引火性の液体を含まないため、発熱もほとんどなく、安全性が大幅に向上しました。この技術はマイナス40℃の厳しい環境でも使用可能で、寒冷地でも活用が期待されます。
特筆すべきは、従来の製品と比較して1MWhあたりの二酸化炭素の排出量を年間で30%以上削減できる可能性がある点です。この結果は、企業独自のデータに基づいています。
未来への展望
今後、広島を拠点に国内各地に大容量高性能の蓄電池システムの製造拠点を設立し、新たな産業の育成に貢献することを目指しています。3年後には年間で3GWhの製造供給体制を構築する計画です。
技術説明会の開催
また、広島県の大野工場では、大容量高性能蓄電池システムについての技術説明会が開催される予定です。参加希望の方は、事前に申し込みが必要となります。新たな技術の情報を得るチャンスですので、興味のある方はぜひご参加ください。
開催概要
- - 開催日時: 2024年6月4日(火)13時~16時
- - 場所: 広島県廿日市市大野2-11-43
- - 講師: 有馬理仁氏(大和製缶株式会社技術管理部エネルギーソリューション開発室リーダー)
この新しい蓄電池システムは、私たちの生活や産業に大きな影響を与える可能性があります。未来の環境への取り組み、そしてエネルギーのあり方を考える上で非常に重要なプロジェクトと言えるでしょう。