日本交通が新たな個人タクシー乗務員と提携
日本交通株式会社(東京都千代田区)は、近年のモビリティサービスの需要を受けて、個人タクシー事業者5名との業務提携を発表しました。2025年4月14日、東京都江戸川区にある同社の葛西営業所で行われた任命式と出発式には、新たな仲間たちが集まりました。
この新たな「日交個人タクシー」は、2023年4月から始まったブランドで、今回は第3期生として5名が参加することになりました。現時点で「日交個人タクシー」は8名が営業しており、質の高いモビリティサービスの提供を目指しています。
出発式の様子
出発式では、参加した5名に対して任命書や記念品が贈られ、その後、乗務員による宣誓やテープカットが行われました。多くの関係者に見送られながら、新たなサービスの第一歩を踏み出しました。
新たに提携した5名の乗務員は、日本交通本体の営業所に所属する2名、子会社の恵豊自動車交通株式会社からの1名、さらに扇橋交通株式会社と東京合同自動車株式会社から2名が合流しています。この新規開業は既存の個人タクシーの営業譲渡ではなく、昨年9月の許可申請を経てスタートしました。
日本交通グループの強み
日本交通は2005年に東洋交通株式会社との業務提携を結び、高いサービス品質を提供する「日本交通グループ」としての位置づけを貫いています。その活動は今年で20周年を迎え、都内ではすでに2,778台のタクシーが業務を行っています。今回の業務提携は、新たなタクシー乗務員にとっても新しいキャリアパスを提供し、集団としての供給力を強化する狙いがあります。
個人タクシーは国の基準に従って営業され、通常の日本交通タクシーと同様に高品質なサービスを提供します。また、今回は「個人」と表示された行灯を使用し、安心して利用できる環境を整えています。
多様で柔軟な働き方をサポート
「日交個人タクシー」は、乗務員が個人事業主として独立した後も、東京都内ならではの無線配車や専用乗り場、タクシーチケットの供給を受けることができます。これにより、乗務員は自身のキャリアやライフスタイルに合わせた働き方を選ぶことができるようになります。
この業務提携は、タクシー乗務員の中途採用や新卒採用の強化にもつながり、多様化する価値観に応じた柔軟な働き方を実現する基盤となるでしょう。今後は、社員のもつモチベーションを向上させ、新たな人材確保の手助けともなると見込まれています。
日本交通は、個人タクシーとの提携を通じて、質の高いサービスと供給力の向上を常に目指しています。