WordPressのセキュリティ
2022-02-03 13:00:09
WordPressのセキュリティトラブル実態調査、対策不足が浮き彫りに
WordPressのセキュリティトラブル実態調査、対策不足が浮き彫りに
WordPressを利用する企業において、セキュリティに関する実態調査が行われました。この調査は、WordPressを利用している経営者や担当者105名を対象に、2022年1月21日から23日の間に実施されました。セキュリティトラブルの経験者を中心に、具体的な被害状況や対策について分析しました。
セキュリティトラブルの実態
調査の結果、38.1%の回答者が「サイトや管理画面にアクセスできなくなった」と回答し、28.6%は「ホームページが改竄された」と報告しました。さらに、22.9%が「コメントスパムが投稿されるようになった」と述べ、セキュリティ被害が多面的であることが明らかになりました。これらのトラブルに直面した企業のうち、なんと45.7%が「セキュリティ対策を行っていなかった」ことが分かりました。
「ほとんど行っていなかった」と回答した企業が8.6%、さらに「あまり行っていなかった」が37.1%を占め、多くの企業が取り組み不足であることが示されています。
知識不足と後悔の声
対策を行っていなかった原因について、62.5%が「セキュリティに関する知識がなかったから」と回答。さらに、「大手CMSだから大丈夫だと思っていた」との理由も37.5%に上りました。この結果から、セキュリティに対する知識不足がトラブルの要因になっていることが浮かび上がります。
また、約80%の回答者が「前もってセキュリティ対策を行っておけばよかった」と後悔しているとのことです。このような後悔は、実際にトラブルに直面した企業ならではの声と言えるでしょう。
事前に対策を行った企業の取り組み
一方、事前に対策を行っていた企業に問いかけたところ、59.6%の企業が「サーバ構成を見直した/新しいサーバに移設した」との回答がありました。次いで、45.6%が「SiteGuardなどのセキュリティ対策プラグインを導入した」とし、43.9%が「監視ツール/サービスを導入した」と述べています。
これらの結果は、事前に対策を講じることの重要性を示しています。企業が実施している運用策の改善が、セキュリティリスクの軽減に寄与していることが推測されます。
セキュリティ対策に対する不安
調査の中では、企業が抱える不安についても聞かれました。「さらなるセキュリティを導入したいが選定が難しい」との声や、「効果を感じる手応えがつかめない」といった意見が寄せられました。これに対して、セキュリティトラブル時の解決策である「フォレンジック」についての認知度も低く、言葉と意味を知っている企業はわずか27.6%しかなかったことが判明しました。
今後の展望
最後に、約90%の企業が「自社ホームページの安全度を診断してみたい」と考えており、その理由として「自社のHPの脆弱性を客観的に確認したい」との声が多く聞かれました。セキュリティの重要性が認識されつつある中で、適切な手法や専門的な知識を提供することが求められています。
結論
WordPressの利用時におけるセキュリティ対策は、日常的に行うべきです。トラブルを未然に防ぐためには、事前の対策だけでなく、トラブル発生時の事後処理も重要です。ウェブサイトの運用が企業にとって当たり前となった今、セキュリティに対する意識と対策を強化することが必要です。認知度が低い「フォレンジック」の重要性も理解され、企業のセキュリティを高めるための一歩となることでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社ロードマップ
- 住所
- 東京都練馬区練馬1-18-18ヴェルデ・ヴィラ2階
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03-6914-2718