地域課題に挑戦する新たな取り組み
公益財団法人国際文化会館政策起業家プラットフォーム(PEP)は、2024年4月1日から地域の政策課題をテーマにしたアントレプレナーシップ教育プログラムの普及に向けた全国的なキャンペーンを開始します。この取り組みは、若い世代に自ら社会課題を発見し、解決に向けて積極的に行動する力を養うことを目的としています。
アントレプレナーシップ教育とは?
アントレプレナーシップ教育は、自ら社会的な問題を見つけ、解決策に挑む能力を育成する教育の一環です。PEPは、この教育プログラムを通じて政策起業家精神を醸成し、地域の具体的な政策課題に取り組む機会を提供します。対象は高校生から大学2年生までで、地域の実情に密着した問題に焦点を当て、学生自らが解決策を考案することを重視しています。
キャンペーンの目的と内容
このキャンペーンは、全国の自治体や議員と協力し、地域の政策課題を扱う教育プログラムの導入を目指しています。具体的には、問題解決のための市民からの意見をissuesプラットフォームを通じて集め、その声を地元の議員が自治体に届けることで、本プログラムの導入を実現することを狙います。議員のサポートにより、学校だけでなく自治体全体でのアプローチを可能にし、よりインパクトのある教育の実現を目指します。
プログラムの流れ
本プログラムでは、学生が主に以下のような活動を通じて成果を生み出すことを目指しています。
- - 課題設定: 学生は地域の具体的な問題を設定し、調査を通じて問題の根本原因を掘り下げます。
- - アイデア創出: 課題解決のためのアイデアをグループワークや討論を通じて具体化します。
- - 提言ピッチ: 最終的に作成した政策案を市町村の職員や議員にプレゼンテーションし、フィードバックを受けます。
この教育を通じて、「問いを立てる力」「資源を活用する力」「問題解決のためのアイデアを生み出す力」を養うことが期待されます。さらに、地域の政策に関与することで、学生は政治的自己効力感を高め、自らの意見が世の中に影響を与えることを実感できるでしょう。
実施事例
実際に品川女子学院中等部・高等部にて出張授業が行われた際、学生たちの学びを通じて得られた経験や成果が報告されています。このような実態をもとに全国規模での展開が図られることになるでしょう。
まとめ
このキャンペーンは、次世代の政策起業家を育てるための第一歩です。地域の課題を理解し、解決へと向かう若き力が生まれることで、日本社会に新たな革新がもたらされることが期待されます。これにより、学生自身が自己の可能性を広げ、地域社会に貢献する機会となるでしょう。公式ウェブサイトで詳しい情報や参加方法が案内されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。