金沢工業大学の宮腰昂希さんが電験一種に合格!
金沢工業大学の電気電子工学科に在籍している宮腰昂希さんが、学部3年次で長年の夢であった第一種電気主任技術者国家試験(通称:電験一種)に合格しました。これは電気系の最難関国家資格として知られており、特に学部生としての合格は極めて稀です。今日では、学部生としての合格実績は1984年度、1997年度、2010年度にそれぞれ1名ずつが達成したのみで、宮腰さんは14年ぶりの4人目の合格者かつ、学部生としては2人目の快挙を成し遂げました。
電験一種の意義と資格の種類
第一種電気主任技術者の資格は、事業用電気工作物に関する工事や運用の保安監督が可能であり、企業や施設において重要な役割を果たします。この資格は、電気事業法によって設置者が選任することが義務づけられています。具体的には、第一種、第二種、および第三種の3つの等級が存在し、各資格には適用される電圧の範囲があります。
1.
第一種電気主任技術者
すべての事業用電気工作物の監督を行うことが可能です。
2.
第二種電気主任技術者
電圧17万ボルト未満の電気工作物に関する監督が可能です。
3.
第三種電気主任技術者
電圧5万ボルト未満の電気工作物における監督を行いますが、一部の出力条件があります。
宮腰さんのこれまでの挑戦
宮腰さんは、学業以外でも多様な資格取得に取り組んできました。高校時代に第二種電気工事士や第一級陸上無線技術士の資格を取得し、大学1年次からは金沢工業大学の自己開発センターで電気工事士技能講座を指導し始めました。さらに、大学2年次には日商簿記2級、第三種電気主任技術者、第二種電気主任技術者と次々に資格を取得し、その努力を証明しています。
現在の研究と将来の展望
現在、宮腰さんは深見正教授の研究室で、カーボンニュートラルを目指した回転機(モータ、発電機)の研究に励んでいます。具体的には、持続可能なエネルギーを実現するための技術を探求し、その知見が今後のエネルギー問題解決に寄与することが期待されています。なお、今後は金沢工業大学大学院への進学も計画しているとのことで、さらなる専門性を高めていく意向を示しています。
結び
宮腰昂希さんの合格は、一人の学生の努力だけでなく、金沢工業大学にとっても名誉ある出来事です。彼の挑戦は、多くの若者にとっての励みとなり、電気工学の分野で新たな可能性を示すものとなるでしょう。今後の活躍を心より楽しみにしています。