永守コレクションギャラリー2周年記念トークショーと特別展を開催！

永守コレクションギャラリーの2周年記念イベント

2025年3月27日、永守コレクションギャラリーは開館2周年を祝うスペシャルトークショーを開催しました。このイベントでは、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏と、永守重信氏が登壇し、特別な対話を繰り広げました。

世界のアンティークオルゴールを楽しむ

永守コレクションギャラリーは、1800年代のアンティークオルゴールや、自動演奏ピアノ、約350点のオートマタなど、音楽史・美術史上でも非常に価値のあるコレクションが揃っています。この場所は、訪れる人々にただの鑑賞だけでなく、歴史や文化の深さを感じてもらえる貴重な体験を提供しています。

特別トークショーのテーマ

トークショーのテーマは「100年以上の時を超えて今に受け継ぎ次世代に継承する“ファッション”と“技術”」です。永守氏は、自身の幼少期のオルゴールにまつわる思い出を語りながら、「本物に触れ、感じることが夢を育む」と強調しました。特に現代のデジタル社会では、アナログの良さを伝えることが必要だと主張しました。

コシノジュンコ氏は、自身の国際的な活動を通して、日本の文化の素晴らしさを再確認したことや、本物に触れることの大切さを語りました。彼女は「好きなことを見つけることが重要であり、本気で取り組むことが未来の可能性につながる」と次世代へのメッセージも送られました。

リプロダクション事業の紹介

イベントでは、昨年より始めた「リプロダクション事業」も発表されました。この取り組みは、技術的かつ芸術的価値の高いオートマタを未来へ繋げるためのもので、精密なからくり機構と美術工芸品である人形や衣装を再現したものとなっています。特に、「ワルツを踊る少女」の復刻版が披露され、来場者からは驚きの声があがりました。

春の特別展「ラヂオの詩」

さらに、2025年3月21日から5月27日まで、永守コレクションギャラリーでは春の特別展「ラヂオの詩～谷川俊太郎コレクション～」が開催されています。これはラジオ放送開始100周年を祝うもので、詩人・谷川俊太郎氏のラジオ愛好品が展示されています。この特別展では、オルゴールや蓄音機、歴史あるラジオなど、時代を超える音楽再生装置が紹介されています。

また、特別展に合わせて行われるイベントも多彩で、谷川賢作氏によるピアノコンサートや、ワークショップ、ギャラリートークなど、幅広い参加型企画が用意されています。

永守文化記念財団とは

永守コレクションギャラリーは、2016年に設立された永守文化記念財団によって運営されています。この財団は、オルゴールの文化やその関連技術の歴史的・社会的価値を広めることを目的としています。代表的なコレクション347点が所蔵されており、見学者はガイドツアーに参加することで、その魅力を生で体験することができます。

このように、永守コレクションギャラリーは魅力ある文化体験を提供し続けており、音楽と技術の融合を未来へと繋げる大切な役割を果たしています。訪れる価値のある場所です。