韓国の産業用AI企業、MakinaRocksが日本市場に進出
産業用AIのリーディングカンパニーであるMakinaRocksが、日本法人を設立したとのニュースが飛び込んできました。本社は韓国のソウルに位置し、業界内で確固たる地位を築いてきた同社は、東京都港区に「MakinaRocks株式会社」を新たに設立し、2025年4月からの営業開始を予定しています。
財務機関と連携した新たな挑戦
この日本法人の設立は、東京都が実施する「金融機関等と連携した海外企業誘致促進事業」を活用する形で、きらぼし銀行をパートナーとして行われました。このような取り組みにより、MakinaRocksは日本市場における産業用AIソリューションの提供をより強化し、国内製造業のAIトランスフォーメーション(AX)を加速させることが期待されています。
AIトランスフォーメーションを推進
MakinaRocksは、企業のビジネスプロセスに合わせた独自のAIソリューションを提供し、企業の生産性向上に力を入れます。CEOであるユン・ソンホ氏は、「産業特化型AIソリューションを迅速に提供し、MakinaRocksが日本のお客様にとって欠かせないパートナーとなることを期待しています」と述べています。加えて、これは良いビジネス機会であると同時に、産業界におけるAI導入による価値創造に貢献する計画でもあります。
日本法人の基本情報
新しい日本法人の概要は以下の通りです。
- - 社名: MakinaRocks株式会社(英文名称:MakinaRocks KK.)
- - 設立日: 2025年4月
- - 代表取締役: ホ・ヨンシン
- - 資本金: 500万円
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
- - 主要取引銀行: きらぼし銀行
MakinaRocksは、2017年にソウルとシリコンバレーで設立されました。現在、約120名の社員の75%がAIを専門とするエンジニアで構成されており、アプライド・マテリアルズ、GS、LG、SK、サムスン、POSCO、ハンファ、現代などの名だたる企業が主要顧客です。これらの企業は、単なる取引先に留まらず、MakinaRocksの成長を助ける戦略的投資家でもあります。
世界的評価と資金調達
同社はこれまでに約53億円を調達し、その技術力は国際的にも高く評価されています。CB Insightsの「世界で最も有望なAIスタートアップ100社」や、世界経済フォーラムの「グローバル・イノベーター」と「テクノロジー・パイオニア」にも選出されています。これにより、MakinaRocksは技術的懐疑に立ち向かうだけでなく、業界全体の手本となる企業へと成長しています。
結論
今回の日本法人設立は、MakinaRocksが日本市場においてどのように革新をもたらすのか、長期的な視点から見た場合にどれだけの影響を及ぼすのか、注目すべき事例です。産業用AIの未来がこの企業によってどのように形作られていくのか、今後の展開に期待が寄せられます。日本の製造業がAI技術の恩恵を受ける日も近いのではないでしょうか。
公式ウェブサイト:
MakinaRocks
問合せ:
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