ジェイテクトが新たにソリューション共創センターを設立
株式会社ジェイテクトが、2025年1月1日に「ソリューション共創センター(略称:ソリセン)」を開設することを発表しました。このセンターは、社内外の技術や知見を結集し、課題解決のためのソリューションを共同で創造する場となります。愛知県刈谷市に本社を置くジェイテクトは、これにより、ソリューションプロバイダーとしての新たな一歩を踏み出すことを目指しています。
開設の背景と目的
ジェイテクトは、「JTEKT Group 2030 Vision」というビジョンを掲げ、モビリティ社会の未来を創造するために、ソリューションプロバイダーへの変革を進めています。この目標を達成するためには、自社の持つ多様な技術やノウハウを一堂に集め、それを元に新しいビジネスモデルを構築する必要があります。
この新センター設立にあたって、ジェイテクトは独自の「コアコンピタンスプラットフォーム(ココプラ)」を設け、様々な事業部門の知見を集約し、最適なソリューションを提供できる体制を整えます。これにより、顧客との対話を通じて潜在的なニーズを浮き彫りにし、適応したビジネスモデルで迅速にソリューションをofferしていくことが可能となります。
ソリューション型ビジネスへの変革
従来のビジネススタイルでは、顧客からの要求に基づき製品を提供するだけでしたが、ジェイテクトの考える新たなソリューション型ビジネスでは、社会やエンドユーザーのニーズを起点にすることが重視されます。顧客との対話を通じて、必要なサービスを明確にし、迅速かつ柔軟なソリューション提供が可能となるのです。これは、単なる製品供給を超えた、顧客と共に価値を創出する新たな関係性の構築を目指しています。
ソリセンの特色と組織体制
ソリューション共創センターは、社内の課題や顧客の多様なニーズに応えるため、部門の壁を越えて迅速に集まり合うことができる組織です。このアプローチにより、全社としてのソリューション創出力を強化し、さまざまな分野での新しい提案を生み出すことを期待しています。主な拠点はジェイテクト本社が位置付けられ、そこで集まった技術者や専門家が一丸となって取り組んでいくことになります。
今後の展望と企業理念
ジェイテクトは、ソリューション型ビジネスの確立を目指し、第二期中期経営計画の期間中に基盤を築く予定です。そして、第三期にはこのアプローチが事業の主要な柱として成長することを目指しています。未来を見据え、モノづくりとモノづくりの設備を活用した革新的なソリューションを提供することで、社会に対する貢献度を高めていく考えです。
新しいソリューション共創センターの設立を通じて、ジェイテクトは未来のモビリティ社会に向けた一翼を担い、技術革新や新たな価値創造に挑戦し続けていきます。これにより、より多くの顧客や社会との関係構築が期待され、ジェイテクトのさらなる成長が促進されることでしょう。