株式会社ispaceが三井住友銀行から100億円調達
東京都中央区に拠点を置く株式会社ispaceが、三井住友銀行からの100億円の借入を正式に決定しました。この資金は、同社のミッション開発や関連費用の運転資金として活用される予定です。新たに資金を確保することで、ispaceは手元資金の充実を図り、財務体質をより一層安定させることを狙っています。
資金調達の目的とコメント
ispaceの取締役CFOである野﨑順平氏は、三井住友銀行からの高評価と信頼に感謝の意を表明しました。彼は「この追加借入により、ミッション2も終盤に差し掛かり、ミッション3に向けた本格的な商業化を迎えられることを嬉しく思います」と述べ、企業としての機動的な経営判断を実践していくことを強調しました。さらに、継続的な成長を目指す姿勢も示しました。
ispaceの宇宙開発ビジョン
ispaceは「Expand our planet. Expand our future.」を掲げ、月面資源の開発を進める宇宙スタートアップ企業です。2010年に設立され、日本、アメリカ、ルクセンブルクの3拠点で約300名のスタッフが活動しています。同社はGoogle Lunar XPRIZEレースにも参加し、その後月面輸送サービスによる商業化を目指しています。
ミッションの進捗
ispaceは2025年1月15日にミッション2の打ち上げを予定しており、その後最短で2025年6月6日に月面着陸を再挑戦する計画です。また、2027年にはミッション3および新たに開発中のミッション4の打ち上げも検討されています。各国政府や企業からの需要に応っとして、同社はペイロードサービス契約やデータサービスの提供を続けていく方針です。
未来へ向けて
日米欧それぞれの強みを活かし、宇宙産業の発展に貢献することを目標とするispace。今回の資金調達により、さらなる技術の向上と市場ニーズへの対応が期待されています。は月市場への進出をサポートするため、民間企業にとってのビジネスチャンスを創出することに取り組んでいます。宇宙開発の進展がもたらす未来に、私たちは期待を寄せています。