高校生が育てた「とちぎ和牛」の販売開始
栃木県にある2つの高校の生徒たちが育てた最後の「とちぎ和牛」が、5月17日(土)から限られた店舗で正式に販売を開始します。この取り組みは、地元の農業生産への理解を深めると同時に、未来の畜産業の担い手育成を目的としています。
販売が行われる店舗は、肉のあまいけが運営するスーパーたいらや内の石井店と鹿沼店、及び福田屋の宇都宮店、インターパーク店、鹿沼店の全5店舗です。例えば、宇都宮白楊高校の生徒が育てた牛肉は、特に高い評価を受けており、黒毛和種部門で優秀賞を獲得しています。
試食販売の詳細
販売の初日、5月17日(土)には、肉のあまいけの石井店と鹿沼店で、高校生たち自らが店頭に立ち、午前10時から正午まで試食の配布を行います。その後、福田屋宇都宮店では5月24日(土)に、5月25日(日)にはインターパーク店と鹿沼店で行う予定です。高校生たちの情熱が反映されたこの特製和牛は、試食販売を通じて多くの人々に味わってもらいたいとのことです。
さらに、福田屋宇都宮店では新鮮な精肉以外にも、とちぎ和牛を使ったお惣菜やお弁当も取り扱う予定です。これにより、さらなる消費者のニーズに応える形となります。
地元の農業の未来を担うプロジェクト
このプロジェクトは「栃木県後継者・高等学校・大学校肉牛枝肉研究会」の一環として実施されています。この団体は、栃木県の肉牛生産を維持・拡大する観点からの取り組みで、県内の若手生産者と高校生が協力し合う姿勢は今後の国内の畜産業にとって大変重要です。2023年4月18日には、那須拓陽、矢板、宇都宮白楊、真岡北陵、鹿沼南、栃木農業の6校の生徒たちが集まり、牛肉の品評会や勉強会が行われました。
国全体で後継者不足が深刻化する中、JA全農とちぎでは次世代を担う生産者の育成に力を入れています。これらの活動を通じて地域の絆を強め、持続可能な農業を実現していく姿勢は多くの人に知ってもらいたいものです。
詳細情報
JA全農とちぎは、栃木県宇都宮市平出工業団地に本部を置き、地元農家が生産した農畜産物を市場へ流通させる役割を担っています。気になる方は、ぜひ公式HP(
JA全農とちぎ公式サイト)もチェックしてみてください。
このように、栃木の高校生たちによる「とちぎ和牛」の販売は、地域の農業だけでなく、次世代への希望をも与えるプロジェクトです。是非足を運び、この貴重な機会を楽しんでください。