ライオンとJICAが共同でバングラデシュの衛生教育支援を強化
ライオン株式会社は、独立行政法人国際協力機構(JICA)と協力し、バングラデシュの小学校での衛生教育活動をさらに拡大します。この取り組みは2025年6月5日に新たな合意書を締結し、バングラデシュ全国の児童や教員、地域住民に対する教育を地道に続けていくことを目指しています。
バングラデシュの衛生問題
バングラデシュは、清潔で安全な水の不足や衛生状態の低さが原因で多くの感染症が広がっている国です。ライオンは、過去2年間にわたり、JICAの協力を得て、同国の主要な地域における小学生の衛生教育を進めてきました。具体的には、食に関する知識や正しい手洗いの方法を提供し、約7万人以上の児童に直接的な影響を与えてきました。
教育活動の充実
新たに発表された活動では、約5万人に対してさらに広範な衛生教育を実施します。今回の合意を通じて、ダッカ管区及びその周辺の小学校約1,400校を対象に、食品衛生への理解を深めるためのプログラムを展開します。このプログラムの中には、手洗いの重要性を伝えるためのクイズや啓発活動が含まれており、実施後の調査では94.7%の正解率が確認されるなど、その効果が顕著に現れています。
ライオンの企業理念
ライオンの企業は、「より良い習慣づくりで人々の毎日に貢献する」というパーパスを大切にしています。本年からは中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」を開始し、サステナビリティの重要課題として、生活者の「QOL向上」への貢献を掲げています。特に、衛生習慣の啓発はそのひとつであり、約5億人への衛生知識の提供を目指しています。
JICAとの連携
JICA側もこの活動に賛同し、寄付を通じてプロジェクトへの支援を行っています。教員や地域住民への啓発を強化することで、バングラデシュの衛生環境としての向上を目指しているのです。これまでの取り組みからも、児童だけでなく教員や保護者にまで影響を与え、学校全体で衛生意識が高まっています。
今後の展望
ライオンは引き続き、バングラデシュにおける衛生教育支援を実現させるための努力を惜しまず、地域のヘルスケアの向上に寄与します。新たな合意書の締結に伴い、さらなる地域の衛生改善と住民の健康を守るための活動を続けていくでしょう。
このような取り組みは、ライオンが世界での衛生習慣普及に向けて貢献したいという強い意志の表れでもあります。未来に向けて、誰もが安心して健康でいられる生活が実現できるよう、これからも邁進していきます。