九州発!DX推進力を測定する新ツール
DX推進力アセスメントの概要
一般社団法人日本能率協会(JMA)と国立大学法人九州工業大学(九工大)、そして株式会社Kyutech ARISEが共同で開発した「DX推進力アセスメント」が今注目を浴びています。この新しいアセスメントは、企業や組織がデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める際の現在地を把握するためのツールとして、2025年内に提供を開始予定です。
背景と目的
近年、企業のDX化が急速に進んでいますが、その一方でデジタルスキルを持つ人材が不足しているという課題も浮き彫りになっています。この状況を受け、JMAではリスキリングを中心としたDX推進人材の支援に注力しており、今回のアセスメント開発はその一環です。
アセスメントの特長
「DX推進力アセスメント」は、受検者が仮想のDX推進担当者として取り組む形式で、6つの設問に記述式で回答します。このアプローチにより、DXにおける個人と組織それぞれの強みや弱みを明確にし、今後の成長のためのヒントを得ることができます。
さらに、診断結果に基づいて、JMAおよびKyutech ARISEによる具体的な研修やコンサルティングが受けられ、実課題に即したスキルの向上が期待できます。アセスメントの設問形式は、経済産業省の「デジタルスキル標準」にも準拠しています。
開発の経緯と協力体制
このアセスメントは、JMAの人材育成・組織変革に関する80年以上の実績と、九工大およびKyutech ARISEの学術知見を融合させた結果生まれました。特に、九工大はDXに関する高度な教育カリキュラムを備えており、実務に即したツールの開発が可能です。
このアセスメントの開発には、脳科学者の茂木健一郎氏からのアドバイスも受けており、DX推進が人間力の向上に寄与するという視点が取り入れられています。
利用の流れ
アセスメントは、6つの設問を60~90分程度で回答する形式で、個人や組織の状況を分析します。その結果をもとに、さらなるスキルアップのための研修や支援を行います。これにより、参加者は具体的なフィードバックを受け取ることができ、DX推進のための戦略を明確にすることが可能です。
期待される影響
この「DX推進力アセスメント」を通じて、九州エリアの経済や雇用の創出、競争力強化に貢献することが期待されています。また、企業の経営革新を支え、地域経済の持続的な発展に寄与することが目的です。
まとめ
テクノロジーと人間力の融合を目指す「DX推進力アセスメント」は、企業や組織にとって貴重なツールとなるでしょう。今後も九州から生まれる新たな取り組みに注目が集まります。これにより、地域経済の活性化と新たなビジネスチャンスの創出が期待されています。