自治体向けセミナーが示す水道DXの新たな可能性とは

水道事業の効率性向上に向けた新たな試みが、2025年6月3日にオンラインで開催される予定の「水道DX戦略セミナー」に注目されています。このセミナーでは、株式会社天地人が「人工衛星とAIを活用した漏水対策の効果事例」をテーマに、自治体職員や水道事業者（公営企業）の皆さんを対象にした情報提供が行われます。この新しい戦略が、どのように水道インフラのメンテナンス効率を向上させるのか、その全容が明らかになります。

水循環基本計画の重要性

令和6年8月30日に閣議決定された「水循環基本計画」では、持続可能な上水道の管路維持と再構築策として、DX技術の導入が重要視されています。特にメンテナンスの効率化を推進することが、この計画の柱となっています。株式会社天地人は、新たな計画を踏まえて「人工衛星とAIを活用した漏水対策」をテーマにしたセミナーを企画し、参加者に今後の水道運営への新しい視点を提供します。

天地人コンパス宇宙水道局とは？

そして、セミナーの中では「天地人コンパス宇宙水道局」というソリューションも紹介される予定です。このプロジェクトは、衛星データを活用することで持続可能な水道業務の支援を目指しています。具体的には、以下の2つの主要な機能があります。

1. 漏水リスク診断支援
衛星データを駆使して、約100m四方のエリアごとに漏水リスクを5段階で評価します。これにより、各管路の状況が詳細に把握でき、効率的な管理が実現します。

2. 管路更新計画の支援機能
診断結果を基に、管路の健全度と重要度を考慮した更新優先シナリオを作成します。これにより、地域の特性や環境の変動に応じた合理的な更新計画が策定でき、漏水リスクや社会的影響の両方を考慮した施策が可能になります。

このような革新的なアプローチは、技術の進化を活かし、今後の水道事業に新たな風をもたらすでしょう。

セミナーで得られる知識

今回のセミナーでは、以下のポイントが取り上げられます：

- AIとSAR衛星の基礎知識
- 新たな漏水対策の手法
- 未来の導入プランの紹介

参加には事前申し込みが必要ですが、受講料は無料です。

参加対象

このセミナーは、漏水管理や管路更新に携わる自治体職員や水道事業者を対象としています。参加者は、漏水調査で有用なデータを知りたい方や、最新の調査手法の効果に疑問をもたれている方、そして誰もが一定の成果を得られる方法を探している方々です。

登壇者プロフィール

セミナーでは、株式会社天地人の事業開発部マネージャーでGISコンサルタントの白坂滋行氏が登壇します。GISの専門知識を活かし、官公庁や民間企業における様々な課題解決に15年以上の経験を持つ彼は、水道インフラの事業開発に関する深い見識を提供します。

株式会社天地人は、東京都中央区に本社を構え、未来志向の衛星データコンサルティングサービスを展開しています。このような新たな取り組みが、水道業界にどのような影響を与えるのか、今から非常に楽しみです。